2017年から毎秋、当館を会場に開催されている「八色の森の美術展+八色の森の子ども絵画展」は、全国各地で活躍する現代美術の作家30人以上が作品を出品し、地元の子どもたちの作品と共同展示するとともに、谷川渥氏の基調講演や美術館の未来構想についてのシンポジウムなど、多彩な関連イベントを開催する美術展として、美術界ばかりでなく教育界からも注目されています。今回のスピンオフ展は2回目の開催となり、会場は東京都中央区日本橋にあるギャラリー「人形町ビジョンズ」です。過去4回の美術展出品者のうち35人の作家が参加しています。世界を震撼させている新型コロナウイルス感染症によって東京都は3回目の緊急事態宣言下にありますが、予防対策を万全にして、ご観覧ください。
	八色の森の美術スピンオフ Ⅱ 展
	【会 期】2021年4月20日(火)〜5月1日(土)
	【開廊時間】12:00〜19:00 *最終日のみ17:00まで、日曜休廊、4月29日(祝)開廊
	【会 場】人形町ヴィジョンズ
	〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町2-2-9 ASビル1F
	東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線《人形町駅》A4・A5出口徒歩5分
	Tel&Fax:03-3808-1873
	HPはコチラです → https://visions.jp/
	【出品者】
	秋山潔/石井博康/市川和英/大嶋彰/海撥準一/小林良一/芝章文/新山光隆
	羽賀洋子/古川流雄/木嶋彰/佐藤容子/下向恵子/沼田直英/岩本拓郎
	堂免修/中村陽子/山田ちさと/ヴィヴィアン佐藤/衣(ハトリ)
	工藤礼二郎/道源綾香/阪本聡/室井公美子/清原亮/葛生裕子/森馨
	含真治/小山利枝子/前田哲明/中島由絵/中村功/山田命佳/糸数都/与那覇大智
	
	 
	【実行委員長のメッセージ】
	「八色の森の美術展」を4年前に始めた時は、世界を覆い尽くすコロナパンデミックを誰も想像しませんでした。
	世界が狭くなる中、エボラなどの予兆があったのに……。
	2021年現在、私たちは既に失ったものや出来なくなったことのリストを作ることになってしまいました。
	「第1回 八色の森の美術展」を始めた頃とは世界は大きく様変わりしてしまったのです。
	空間は限られ、移動は制限され、新たな出会いはなくなり、歓喜に咽ぶ自らの客体化も失われかねません。
	それでも人は仮想空間で生きるにあらず、どんなに記号化されてもはるかに我々は身体的存在であることを自覚し、深く呼吸をくりかえします。
	創造性は、私たちを絶望から救い、妄想や恐怖から解き放ち、人が人として死んでいくのを唯一遮ります。
	美術家はその尖兵として制作を諦めず、うなだれず、発表します。
	私たちは不在を良しとしません。
	多くの作家に声を掛け、心を合わせて制作の果実を実らせます。
	それは単なる多様性の集合とは違い、一人一人の希望であり勇気であり意志です。
	私たちが諦めないことが世界を救う唯一の方法だと信じて。
	新潟で毎年開かれる展覧会のエッセンスではありますが、みなさまに御高覧いただきたくご案内いたします。
	実行委員長:海發準一
	2021年4月26日