野上公平遺作展―石と木の彫刻宇宙―

2015年に亡くなった野上公平氏の遺作展。二科展特選を受賞し、 地域の芸術活動の振興にも尽力されました。

        
  
野上公平「燦燦No.2」1994年

  
開催期間: 10月15日(土)~11月8日(火)
開館時間: 開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
     ※最終日は午後3時終了
休館日 :毎週水曜日
観覧料: 観覧料:一般500円(高校生以下無料)
    ※500円ですべての展覧会がご覧になれます

野上公平先生は、物を作ることが好きな子供で、怪我をしながら動くおもちゃを作っては、母親に叱られていたそうです。中学時代は兄や恩師の影響で梅原龍三郎や安井曾太郎に興味を持ち、高校時代は法隆寺の釈迦三尊像や百済観音などの仏像に惹かれ、武蔵野美術学校へ進学。卒業後、中学校の美術教師になります。 彫刻を始めたのは1968年で、「女とピッコとバッコ」が彫刻第一作となります。1985年石彫第一作「風穴№1」を第70回二科展に出品。1986年に「楔№1」が第71回二科展で特選を受賞し、その後も出展を重ね、石彫家として評価を確立していきました。

地域の美術振興にも情熱を傾け、南魚美術協会会長や新潟県美術家連盟理事長などの要職を歴任。彫刻家として作品を制作することと同時に、後進の育成にも尽力されました。

今回の展覧会では、初期の木彫作品から晩年の作品まで約30点を展示いたします。ぜひご高覧ください。

 10月29日には、野上公平氏を語る会も開きます。ぜひご参加ください。

 

■野上公平氏を語る会 ⇒終了いたしました
10月29日(土)13:30~
ご遺族やご友人とともに、野上公平氏について語る会です。
※入館料が必要です
 

 

nogamipho

野上公平(のがみ・こうへい)プロフィール
1934年  11月12日南魚沼市仙石(旧塩沢町仙石) に生まれる
1958年  武蔵野美術学校卒業(現武蔵野美術大学)
1975年  パリ国立美術学校ジャン・カルド実在教室で学ぶ
      第3回ブダペスト国際彫刻ビエンナーレ展出品
1977年  第3回ブルガリア国際ユーモア美術展出品
1986年  第71回二科展彫刻部特選受賞
1988年  第22回モンテカルロ現代美術国際展出品
      二科会彫刻部会友推挙
1990年  第1回新潟県豊栄市野外彫刻祭出品(’93第2回展にも)(豊栄市主催)
1991年  BSN新潟放送テレビ放映(タイトル『新潟の美術サロン』)
1992年  個展(銀座 日本美術家連盟画廊)
1993年  三国川ダム天端【平安の祈り】、遊歩道【平和の祈り】 設置(建設省企画)
1994年  新潟市野外彫刻大賞展出品 (新潟市主催)
      南魚美術協会会長就任(~’99年まで)
1995年  第80回二科展彫刻部会友賞受賞
      第1回十日町石彫シンポジウム参加(十日町市主催)
      野上公平彫刻展(現代魚沼の作家シリーズ 今泉博物館企画)
1996年  第11回国民文化祭とやま’96彫刻展出品 (富山県)
1997年  二科会彫刻部会員推挙
      第7回ストーンミュージアム彫刻展出品 (香川県)(11・12・13回にも)
      新潟県美術家連盟理事長就任(~’99年まで)
1998年  「シリーズ新潟の美術’98展」出品(県民会館ギャラリー)(県立近代美術館主催)
2000年  新潟県知事表彰 (芸術文化振興)
2002年  東京都立大学跡地に八雲が丘記念碑【燦燦】設置(現目黒区民キャンパス)(府立高等学校同窓会・東京都立大学同窓会企画)
2004年  日米交流150周年記念二科選抜作家ニューヨーク・ハワイ展出品(二科会)
2006年  第1回新潟日報ふるさとの作家シリーズ出品(新潟大和ギャラリー)(新潟大和、新潟日報社主催)
      第2回新潟の美術100人展出品(万代島美術館)(県立万代島美術館、新潟日報社主催)
      新潟県立六日町高等学校定時制閉課程記念【働学】設置(同窓会企画)
      文部科学大臣表彰(地域文化功労)
2007年  個展(南魚沼市 池田記念美術館企画)
2011年  東京都立大学附属高等学校閉校記念碑【繁栄】設置(現東京都立桜修館中等教育学校)(府立高等学校同窓会・東京都立大学附属高等学校同窓会企画)
2015年  5月9日逝去
2016年  湯沢学園に野上氏が設計した新彗星(IRAS・荒貴・ オルコック彗星)発見記念碑設置(荒貴源一氏寄贈)(制作:堀口石材店)