展覧会開催にあたって

八色の森の美術展+八色の森の子ども絵画展2017
未来に繋ぐ絵画考

実行委員長・海發準一

今秋、新潟県南魚沼市にある池田記念美術館(愛称:イケビ)を会場として、東京をはじめとする首都圏、和歌山県、山形県、ドイツなどで活躍する現代アートの作家を30名招いて「八色の森の美術展」を開催します。同時に、小学校・総合支援学校小学部の子どもたちから抽象絵画を公募・展示する「八色の森の子ども絵画展」を併催いたします。

① 上記二つの展覧会は次年度以降も継続して開催します。そのことによって、「秋はイケビで現代アート!」の標語をブランド化させ、全国に発信。現代アートの発表の場として全国屈指の展覧会に育て上げることはもちろん、若い芸術家にとっての登竜門の場としても、この展覧会を位置づけたいと思います。

また、「八色の森の美術展」+「八色の森の子ども絵画展」を継続開催することによって、南魚沼地域への集客拡大はもとより、教育・医療+芸術の町として、当地域が住みたい町・帰りたい町に変貌を遂げる一助にしたいと考えます。将来的には、現在南魚沼市で進行中のCCRC構想(Continuing Care Retirement Community,アクティブシニアタウン)と連携し、芸術家の定住またはアトリエ誘致につなげ、芸術の力で地域づくりに貢献したいと考えます。

② 現代アートの最前線で活躍するプロの作品と子どもたちの公募作品を美術館の壁面に対等に展示し、相互に批評することによって、子どもたちの芸術への興味・関心・向上心を高め、膨大な情報世界で身動きがとれなくなっている子どもたちに、自分の力で意味や形をつくる喜びを提供したいと考えます。「秋はイケビで子ども展!」のスローガンを定着させるべく猪突猛進し、世界に通用する芸術家をぜひとも魚沼の地から誕生させましょう。

今回の展覧会に参集いただいた方々に心より感謝申し上げるとともに、展覧会の成功と継続に向けて、皆さま方からの絶大なるご支援をよろしくお願い申し上げます。