八色の森の美術展 出展者紹介

太陽と花と星 パネル、和紙、鉛筆、顔料、箔 1940×3240×40mm 2012
結城ななせ yuki nanase

略歴

1986年 山形県出身
2013年 東北芸術工科大学大学院洋画研究領域修了、鶴岡市を拠点に「やまがたこどもアトリエ」の活動開始

〈展覧会〉

2012年
東北、うごめく鼓動(東京 / EARTH+GALLERY / gallery COEXIST-TOKYO)
個展 October doors(仙台 / ギャラリー専)
旧 菅原イチローヂ商店滞在制作(山形 / 旧 菅原イチローヂ商店)
結城ななせ展(Boston / Out of the blue art gallery)

2013年
アートアワードトーキョー2013(東京 / ギャラリー)
結城ななせとこどもアトリエ展(山形 / 寒河江市美術館)

2014年 結城ななせとこどもアトリエ展2(仙台 / ギャラリー専)

2015年 結城ななせとこどもアトリエ展3(山形 / 蔵ギャラリー氷室)

 

作家コメント

nanase

『わたくしたちは、氷砂糖を欲しいくらい持たないでも、綺麗にすきとおった風を食べ、桃色のうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしたちは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうど羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。
ほんとうに、かしわばやしの青い夕がたを、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためにあるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。 (宮沢賢治 注文の多い料理店 序文)』

私たちが触れるものは本当に、太陽や星の光も、木や草の色も、たべもののようだと思います。そういうものに私は触れていたいのです。
扉の向こうにいつもある、太陽と花と星を描いています。