吉田 恭 YOSHIDA Kyo
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ジョージアは知っていた#04
写真(顔料プリント)
44.2×56.3㎝ 2011/2018
 
物作りにたずさわる人を色々な呼び方をする。職人、工芸家、建築家、画家、彫刻家、意匠家、また広い意味での芸術家等様々である。英語で表現すれば、artisan、craftsman、architect、painter、sculptor、designer、artist……。
最近では先端技術を用い、今までにないような斬新な表現を開拓している人をクリエーターとか、クリエーター集団などと呼んだりする。簡単に日本語で表現できなくなっているから安易にこう呼ぶのだろう。しかし、少なくとも私はこのクリエーターと呼ぶことに拒絶感を持っている。英語ではこれに『ザ』が付くと、つまり、ザ・クリエーター(the Creator)となり、恐れ多くも「万物の造物主」という意味になる。つまり「神様」のことである。
神様を奈良の大仏様に例えれば、私たちはその大仏様の掌の上で黙々と物作りをしているのだと私は思っている。大仏様が生み出す造形物と、私たち人間の創造力によって生み出す物との関係について長い間考えているがなかなか答えが出ない。大仏様の生み出すものに圧倒され、もう創作活動をやめようかと思ったりするが、どうにもやめられないでいる。とにかく、答えが出るまでは大仏様の作った物をよく観察しようと思い、あれこれと注意して見ていると思わぬところで今まで見えなかったものが見えてくるのである。大仏様はまだまだ多くのものを隠し持っているようだ。それを見つけることに興味が尽きないのである。

 

略歴

1956 和歌山県生まれ、
1980 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業

 

主な展覧会

2014 星めぐり写真展 かわべ天文台(和歌山)
2016 文化じかけのオレンジ写真展 夢空間ふわり(和歌山)
2017 星めぐり写真展 かわべ天文台(和歌山)
2017 「八色の森の美術展-未来に繋ぐ絵画考」池田記念美術館(新潟/南魚沼)
2018 「八色の森の美術展-ことの葉のかなたへ」池田記念美術館(新潟/南魚沼)