下向 惠子 SHIMOMUKAI Keiko
20_shimomukai_w
MYTHOS 18-HS-4
あめのうずめ
和紙、顔彩、樹脂膠
89.4×59.7㎝(軸装140×69.5㎝) 2018
 
「MYTHOS 2018『あめのうずめ』について」
「あめのうずめ」は、日本最古の書『古事記』の上巻の『天の岩屋戸』神話に登場する女神です。アマテラスが、弟スサノオの非道ぶりに恐れをなし、天の岩屋戸にこもってしまいました。太陽神の隠れた天上界も地上界も暗黒の世界となり、悪神、悪霊が騒ぎ始め災いが発生。そこで世界の危機を感じた天上の神々が集まりアマテラスを引き出す対策を考えました。その一つがあめのうずめの舞踏です。
桶を逆さにしてその上に立ち、その美しい身体をあらわにして足を踏み鳴らし、神懸かりして踊りました。その振動と八百万の神の大笑いの波動が、寄せては返す波のように岩屋戸に向かって振動を与えていたのでしょう。
いったいどんなパフォーマンスだったのでしょうね。
これがアマテラスの衰えた魂の再生の時となったわけです。
今回(八色の森の美術展2018)の4点の作品は昨秋(2017年)の浦佐滞在の折、地元の和紙を探して出会った長岡市の「小国和紙」に描いたものです。
「雪晒し」という雪国独特の工程を経た、柔らかく優しい繊細な白の楮紙です。
紙肌がとてもなめらかで、にじみ具合もこのテーマを描くのに丁度良い加減の紙でした。新潟にはまだまだ試してみたい素材がたくさんありそうです。今年もまた作品を通して、いろいろな出会いを楽しみにしています。

 

略歴

1955 神奈川県横浜市に生まれ
1981 多摩美術大学油絵科卒業

 

主な個展

1989 銀座コバヤシ画廊(東京)→’90,’93,’96
1991 ガレリアキマイラ(東京)→’97
1998 東京国際フォーラム/エキジビジョン・スペース(東京)
2002 メタルアート・ミュージアム光の谷(千葉)
2005 ギャラリー・オカベ(東京)→’08,’14,’16,’18
2008 ギャラリーみるめ(東京)→’12,’14
2009 ギャルリーパリ(神奈川)→’11,’13,’15,’17

 

主なグループ展

1999 国際現代美術展「波動」光州市立美術館(韓国)
2000 国際現代美術展「波動」神奈川県民ホールギャラリー(神奈川)
2002 「多摩秀作美術展」佳作賞 青梅市美術館(東京)
2004 Chiba Art Flash '04[形を突きくずす形] 千葉市民ギャラリー・いなげ(千葉)
2011 TEGAMI Perspektiven japanischer Künstler in Berlin「TEGAMI展」(ドイツ/ベルリン)→以後毎年巡回
2015 ドイツから戻って来たTEGAMI 5年目展 鴨江アートセンター(静岡)                                        
2017 表層の冒険-抽象のアポカリプス ギャラリー鴻(東京)
2017 八色の森の美術展-未来に繋ぐ絵画考 池田記念美術館(新潟/南魚沼)
2017 Art Viewing OME 青梅市立美術館市民ギャラリー(東京)
2018 Duet-織と朱・藍の出会い 下向惠子×渡邊惠美子[小勝禮子企画] かやぶきの家ギャラリー(栃木)
2018 アートフォーラムin河鹿園2018 奥多摩御岳 旅館建物室礼美術館 河鹿園(東京)