芝 章文 SHIBA Akifumi
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麒麟白澤図
和紙にアクリル絵具、顔料、黒箔、金箔
182×364cm 2018
 
神獣シリーズ「辟邪絵」について 
古くから辟邪(へきじゃ)は瑞祥であり、神々の使役として人々を邪悪な存在から防備する、魔除けの役割を担ってきたと信じられてきました。今回(八色の森の美術展2018)描かれた麒麟や白澤も「瑞獣」あるいは「神獣」と呼ばれ、人々の「祈り」や「願い」を託すことで、この世が永劫の泰平に向かうと考えられてきました。
私は人々の救いになるような絵を描きたいと考えています。近年描き始めた「神獣シリーズ」は、これまでの抽象絵画に現れていた雲海や光球(たまゆら)を思わせる形態に加え、青龍や鳳凰など具体的な眷属が登場します。それらは「四神図」「鳳凰図」「麒麟図」「白澤図」となり、人々の「祈り」や「願い」を携え、顕現する力を持っています。
辟邪をこの世にたくさん解き放つ事。「依代」としての絵画を描くこと。絵画が辟邪の「依代」となることで、救いの境地が開かれると願っています。
〇白澤について
白澤は白い牛のような妖怪で、合計9つの眼を持っています。人里離れた山奥に住み、賢明で、麒麟とともに徳のある統治者が治める世にのみ姿を現したと云います。
聡明で福をもたらす白澤の画は江戸時代、魔除けやお守り、縁起物として販売されていたそうです。
〇麒麟について
麒麟は中国神話に現れる伝説上の霊獣です。獣類の長とされ、形は鹿に似て背丈は5mもあり、牛の尾と馬の蹄をもち、一日に数千里という距離を駆け抜けることができると謂われています。足元の小動物をも踏み殺すことがなく、恐ろしく殺生を嫌う神聖な幻獣とされます。牡が麒で牝が麟という説もあります。

 

略歴

1956 和歌山県生まれ
1978 多摩美術大学卒業
1980 多摩美術大学大学院修了
2001 「MASC都市芸術実際会議」結成に参加[代表]
2004 特定非営利活動法人「アート農園」結成に参加[代表]
2011 「東山の森Ark」結成に参加[副代表]

 

主な展覧会

1978 和歌山県美術展 和歌山県立近代美術館(和歌山)[県知事賞]
1979 第14回現代日本美術展 東京都美術館(東京)、京都市美術館(京都)
1979 文化庁全国県展選抜展 東京都美術館(東京)
1980 第2回北九州絵画ビエンナーレ展 北九州市立美術館(福岡)
1985 「SEOUL NOVEMBER」展 ハンガンギャラリー(韓国/ソウル)
1987 第2回犀川国際アートフェスティバル 信州新町美術館他(長野)
1987 今日の作家〈位〉展 横浜市民ギャラリー(神奈川)、
1988 ニュージャパニーズスタイルペインティング〈日本画材の可能〉展 山口県立美術館(山口)       
1988 第8回たまがわ「自然・ひと・対話」展 玉川高島屋S.C.南館(東京)
1988 Art in Bookshop〈アルケーとバイオ〉展 アールヴィヴァン「カトル」(東京)
1989 JAPANESE CONTEMPORARY ART IN THE '80s 90年代へのプロローグ ハイネッケンヴィレッジ(東京)
1992 「東方主義初探」展 京華芸術中心(台湾/台北)
1993 「ヨコハマ現代美術展/横浜の波」ポートコミッションギャラリー(アメリカ/サンディエゴ)         
1994 「モダン・コンテンポラリー・アート・セレクション100」展 Bunkamura Gallery (東京)
1994 斉藤記念川口現代美術館開館記念「コレクション」展 斉藤記念川口現代美術館(埼玉)
1995 横浜市民ギャラリー30周年記念「第30回今日の作家展〈洋上の宇宙〉アジア太平洋の現代アート」展 横浜市民ギャラリー(神奈川)
1997 横浜コンスタンツァ姉妹都市提携20周年記念「横浜市民ギャラリーコレクション」展 コンスタンツァ美術館(ルーマニア/コンスタンツァ)
1998 MOTIVACE SAKURA〈動機の桜〉展[チハコーヴァ・ヴェラスタ企画]マーネス・エキジビションホール、ブルノ国立美術館巡回(チェコ/プラハ、モラヴィア)
1988 「手と目の冒険広場〈色の博物誌・白と黒〉静かな光の余韻」展 目黒区美術館(東京)
2017 「表層の冒険-抽象のアポカリプス」:谷川渥企画 ギャラリー鴻(東京)
2017 「八色の森の美術展-未来に繋ぐ絵画考」池田記念美術館(新潟)→’18
その他、コバヤシ画廊、ARIKA ART SITE、オオヌキ・アンド・アソシエイツ、文房堂ギャラリーなどで個展、グループ展多数。

 

障壁画制作

浄土真宗本願寺派専福寺障壁画制作(和歌山)、浄土真宗本願寺派極楽寺障壁画制作(和歌山)

 

パブリック・コレクション

上海美術館、横浜市民ギャラリー、浄土宗来迎寺衝立障壁画、御坊市民文化会館、福島県富岡町庁舎ロビー、斉藤記念川口現代美術館、江東区区民文化センター、ブルノ国立美術館(チェコ・モラヴィア)、御坊市役所市長公室、東八代広域火葬場施設〈東八聖苑〉、ゴールドマンサックス六本木ヒルズ店、日月庵、東山の森Ark、和歌山県立日高高校