八色の森の美術展 出展者紹介

MAO-4840809 キャンバスに油彩 1305×970mm 2009年
芝章文 shiba akifumi

略歴

1956 和歌山県生まれ
1978 多摩美術大学卒業
1980 多摩美術大学大学院修了
2001 MASC都市芸術実際会議結成に参加、代表
2004 特定非営利活動法人アート農園結成に参加、代表
2011 東山の森Ark結成に参加、副代表

〈主な展覧会〉

1978 和歌山県美術展「県知事賞」(和歌山県立近代美術館・和歌山)

1979 
第14回現代日本美術展(東京都美術館・東京、京都市美術館・京都)
文化庁全国県展選抜展(東京都美術館・東京)

1980 第2回北九州絵画ビエンナーレ展 (北九州市立美術館・福岡)

1985 「SEOUL NOVEMBER」展(ハンガンギャラリー/韓国・ソウル)

1987 
第2回犀川国際アートフェスティバル(信州新町美術館他・長野 )
今日の作家<位相>展(横浜市民ギャラリー)

1988 
ニュージャパニーズスタイルペインティング<日本画材の可能性>展(山口県立美術館・山口県)
第8回たまがわ「自然・ひと・対話」展(玉川高島屋S.C.南館・東京)
「Art in Bookshop<アルケーとバイオ>」展(アールヴィバン「カトル」・東京)

1989 「JAPANESE CONTEMPORARY ART IN THE '80.s 90年代へのプロローグ」(ハイネッケンヴィレッジ・東京)

1992 「東方主義初探」展(京華芸術中心/台湾・台北])

1993 「ヨコハマ現代美術展/横浜の波」(ポートコミッションギャラリー/USA・サンディエゴ)

1994 「モダン・コンテンポラリー アート セレクション100」展  (Bunkamura Gallery・東京)

1994 斉藤記念川口現代美術館開館記念「コレクション」展(斉藤記念川口現代美術館・埼玉)

1995 横浜市民ギャラリー30周年記念「第30回今日の作家展<洋上の宇宙> アジア大平洋の現代アート」展

1997 横浜コンスタンツァ姉妹都市提携20周年記念「横浜市民ギャラリーコレクション」展(コンスタンツァ美術館/ルーマニア・コンスタンツァ)

1998 
「MOTIVACE SAKURA<動機の桜>」展(チハコーヴァ ヴェラスタ企画)(マーネス・エキジビションホール、ブルノ国立美術館巡回/チェコ・プラハ、モラヴィア))
「手と目の冒険広場<色の博物誌・白と黒>静かな光の余韻」展(目黒区美術館・東京)

その他、コバヤシ画廊、ARIKA ART SITE、オオヌキ・アンド・アソシエイツ、文房堂ギャラリーなどで個展、グループ展多数。

〈障壁画制作〉

1984 浄土真宗本願寺派専福寺障壁画制作(和歌山)
1986 浄土真宗本願寺派極楽寺障壁画制作(和歌山)

〈パブリックコレクション〉

1986 上海美術館(中国・上海)
1987 横浜市民ギャラリー(神奈川)
1988 浄土宗来迎寺衝立障壁画(和歌山)
1989 御坊市民文化会館(和歌山)
1992 福島県富岡町庁舎ロビー(福島)
1994 斉藤記念川口現代美術館(埼玉)
1994 江東区区民文化センター(東京)
1998 ブルノ国立美術館(チェコ・モラヴィア)
1999 御坊市役所市長公室(和歌山)
1999 東八代広域火葬場施設<東八聖苑>(山梨)
2000 ゴールドマンサックス六本木ヒルズ店(東京)
2004 日月庵(東京)
2012 東山の森Ark(和歌山)
2014 和歌山県立日高高校(和歌山)

作家コメント

shiba

絵画『MAOシリーズ』について

1989年より始まったシリーズ、タイトル『MAO』は「真の魚」と書いて空海の幼い頃の名前である。空海は幼少の頃より「一を聞けば十を悟る」のことわざのように目から鼻にぬけるような閃きを示す才能をもち、周辺の人々に「貴物」(とうともの)と呼ばれていたという。絵画『MAO』は、絵が未成熟な人間のアウラのようなものとして、大きく成長してほしいという願いをこめて名付けられた。

MAOシリーズはそれまで描いてきた(自然の異形シリーズ)など、装飾性をおびた絵画を一旦解体し、描き手自身の内面へと向かいはじめた。ガンツフェルト(等質視野)と呼ばれる輪郭を持たない茫漠とした視野は、画面のあちら側ともこちら側ともつかない位置に不安定な浮遊感を表出し、つかみどころのない内視的空間を幻視させる。揺蕩う楕円形のイメ-ジは、雲や霞みを彷佛とさせ、ゆっくりと「気」が増殖していくように収縮・膨張を繰り返す。

中国山水画の最高理想に 「気韻生動」という 概念があるが、まさに絵画の品格を説いたそれらの教えはいまも深く心に訴えかけてくる。
絵画『MAO』は見る人自身が包み込まれるような感覚におそわれたり、また見る人自身の心情が逆に写し返されるような鏡の絵画として立ち現れてくれればと考えている。つねに振動しているような渾沌とした絵画を描きたいと思っている。