八色の森の美術展 出展者紹介

≪海へ-09F≫ キャンバスにアクリル、油彩、蜜蝋 259×194cm 2009年
大嶋彰 oshima akira

略歴

1951年生まれ(新潟市出身)

1977 東京藝術大学大学院修了

1993-94 文化庁芸術家在外研修員(ペンシルヴェニア大学大学院客員芸術家)

〈主な個展〉

1990、92、96 ギャラリ−Q(東京)

1992 創庫美術館(新潟)

1994 ペンシルヴェニア大学(フィラデルフィア)

2004 アートフロントギャラリー(東京)

2009 海岸通ギャラリーCASO(大阪) 協賛:(株)住友倉庫

2010、12、14、16  京王プラザホテル・ロビーギャラリー(東京) 他

〈主なグル−プ展〉

1986 「イコノ・ゲネシス」展 山梨県立美術館

1987 「降り立った《絵画》」展 東京都美術館

1989 「ENVISION '89」ハイネケン・ビレッジ・ギャラリ−(東京)

1991 「TRANS-SURFACE(表面の再発見)」ギャラリ−古川(東京)

2000、03 「越後妻有アートトリエンナーレ2000、2003」

2008 「表層の冒険者達―2008」展 ギャラリーいしだ(東京)

2009
「表層の冒険者達―2009」展 exhibit Live & Moris Gallery(東京)
「表層の冒険者達―Vol.4」 海岸通ギャラリーCASO(大阪)
「ベンと私」展  養清堂画廊(東京)

2017 「表層の冒険」展  片柳学園ギャラリー鴻(東京) 他

作家コメント

大嶋彰 顔写真

世界中に自己中心的な本音が現れてきた。膨大な情報(欲望)がまき散らすストレスに耐えかねて、まるで噴きこぼれた鍋のようである。前世紀を通じて掘り起こされてきた芸術や思想の地殻変動は、今では何事もなかったかのように塗りつぶされ、「意味」という無数の図にすがりつくことで自己の充足をはかろうとでも言うのだろうか。自己は一度でも意味だけで充足されたことはないにもかかわらず……。この地殻変動が私たちに知らせてくれたことは、意味も自己も元はと言えば恣意的であり、意味ならざるものや自己ならざるものとの関係によって生成され続けるということではなかっただろうか。しかし一方で、この恣意性が徹底的な二律背反とダブル・バインドをもたらすことも同様に知らされている。意味や自己は変えることができなくてはならず、かつ、変えてはならないのである。そしてこの矛盾は、人々の欲望が最も露出しやすい「教育」に表象される。

私は、図らずも教育現場に身を置きながらこの両極を、つまり「芸術」と「教育」のことを考え実践してきた。私の絵画実践は形と形ならざるものの葛藤と往還であり、その瞬間におとずれる両義性なのだと思っている。