小山利枝子 KOYAMA Rieko
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透明なエロス
カンヴァスにアクリル 
130.3×162㎝ 2017
 
1984年に道端に咲いている百日草を覗き込み、その形に興味を持って以来、現在に至るまで花の形を起点にした絵画を制作している。花のフォルムへの興味から始まった私の絵画は拡大を続け、画面が身体のサイズを越えた頃、私は拡大された花弁の輪郭が山の稜線と酷似していることに気がついた。それ以後、連なる山々や流れ落ちる滝、浮かんでは消える雲などそれぞれの時間の中で変化を続ける自然のエネルギーを花の形の中に発見して描くようになった。画面に置かれたタッチの一つ一つが息をするように躍動し、画面の中で視線が誘導され、永遠に動き続ける絵画、さらに絵の具の物質感を光の質感に転化することもテーマの一つだ。そして現在は花の形そのものに対する興味に回帰しつつある。例えば、百日草の中に一時だけ現れる星のような雄しべ、大星雲を思わせるアルストロメリアの斑点模様など小さな花から私への語りかけは止む事がない。

 

略歴

1955 長野県長野市生れ
1979 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

 

主な展覧会など

1994 VOCA展 上野の森美術館(東京)
2001 光とその表現展 練馬区立美術館(東京)
2002 彼女たちが創る理由 長野県立信濃美術館(長野)
2004 「種子の秘密」文化庁買い上げ優秀美術作品
2006 文化庁海外研修制度によりオランダ滞在 
2008 ドマーニ明日展 国立新美術館(東京)
2008 絵画のコスモロジー 多摩美術大学美術館(東京)
2009 花と生命のイメージ展 横須賀美術館(横須賀)
2016 小山利枝子展 光りの花 おぶせミュージアム(長野)
その他、個展・グループ展多数

 

パブリックコレクション

文化庁
横須賀美術館
おぶせミュージアム