木嶋 彰 KIJIMA Akira
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COUTERPOINT S-3-2
カンヴァスに油彩
197×291㎝ 1995
 
「絵画は支持体に色材を塗布することで成立する」この極めてシンプルな制度は、初源的であると同時に本質的な問題を提起している。
本展(昨年開催した八色の森の美術展2018)に出品した「COUNTER POINT」シリーズは、下層と上層の微妙な関係が発現する絵具の発色に強いこだわりを抱いていた1995年に制作したもので、限定した色を音階に喩えながら、ある関係が見えるまで何層も繰り返し塗布している。色面間の溝や分厚いマティエールはこの行為の結果として出現したもので、各色面を物理的に自立させながら、色のイリュージョニステックな発現を抑制しているように見える。
現在は、行為としての筆致に着眼し、色面を打ち破る強度を恣意的に用いている。

 

略歴

1952 新潟県上越市生まれ
1979 東京藝術大学大学院修了
1997〜98 文化庁芸術家在外研究員ENSBA(パリ)

 

主な個展

1981 楡の木画廊(東京)
1982 銀座絵画館(東京)→’84,’85 
1987 ギャラリーK(東京)→’89 
1990 ギャラリーQ+1(東京)
1990 アートフォーラム谷中(東京)
1992 倉庫美術館(新潟)
1995 川崎IBM市民文化ギャラリー(神奈川)
1998 Cité Internationale des Arts de Paris(パリ)

 

主なグループ展

1987〜88 犀川国際アートフェステバル 信州新町美術館他(長野) 
1988 WATER SHED「実現する形態」(石橋美術館/福岡)
1988〜89 新潟現代美術展(倉庫美術館/新潟)
1989 北海道現代作家展(北海道近代美術館/札幌)
1991 91今日の視線・空間-非在の生成-(アートスペース砺波/富山・砺波)
1992〜93 東方主義初探展 京華芸術中心(台湾/台北、台中) 
1993 絵画の構造-現代日本のストライプ-(文房堂ギヤラリー/東京) 
1994 OMUNIPRESENT WAVES(Metropolitan Museum of Manila/フィリピン・マニラ)
1996 Dripped A-Value Contemporary Arts From Japan(Ayala Museum/フィリピン・マニラ)
1996 Gusse Kunst Ausstellung Düsseldorf(KUNST PALAST/ドイツ・デュッセルドルフ)
1996〜97 国際彩墨画展(台中市文化中心/台湾・台中) 
1997〜2002 International Exhibition of Tsai-mo Art(カナダ、台湾、オーストラリアほか)
2002 絵画の今(入間市博物館/埼玉)→’04,’05
2017 表層の冒険-抽象のアポカリプス(ギャラリー鴻/東京)
2017 八色の森の美術展(池田記念美術館/新潟)→’18