古川 流雄 FURUKAWA Haruo
28_furukawa_w
夏の夜Ⅱ
布、ポリエステル樹脂、顔料
h95×w73×d32㎝ 2018
 
「作品の出現と体験としての『あらわれ』」
制作は液状の樹脂に形をもたらすために、布に刷毛で樹脂を塗り続け浸透させることから始まる。
樹脂には顔料を混ぜて流動的な絵の具状態になっているので、作品は形態と色彩、質を同時に獲得して現実の空間としての三次元のうちに出現する。
特有の質と色彩、波のようなうねりを伴ってそれはそこにある。
この、特有の質と色彩、形態を持った作品の体験を「あらわれ」と名付ける。
作品は環境から隔絶して単体として完結しているのではなく、 その時々の場の状況とともに「あらわれ」として体験される。
制作されたひとつの作品は様々な場においてその都度、異なる「あらわれ」となって体験されるだろう。
画廊、美術館の壁面や床という今日一般的な作品体験の場だけではなく、生活の場や野外においても「あらわれ」は可能であるし、同等に有効な場としてあり得ると思うようになった。

 

略歴

1955 千葉県生まれ
1980 東京藝術大学美術学部油画科卒業
1982 東京藝術大学大学院美術研究科修了

 

主な個展

1981 ギャラリー山口(東京)→’82,’84,’86 
1987 エスェズギャラリー[現・島田画廊](東京)→’90
1992 島田画廊(東京)
1993 空間へのディアロゴス8「存在の襞」ギャラリーαM(東京)
1994 かわさきIBM市民文化ギャラリー「さまざまな眼65」(神奈川)
2005 「声」人形町エキジビットスペース・ヴィジョンズ(東京)
2007 「暗がりに響く声」人形町ヴィジョンズ(東京)
2010 「よろこび」人形町ヴィジョンズ(東京)
2012 「午後に見る夢」人形町ヴィジョンズ(東京)
2014 「ふたぎれ」void+(東京)
2015 「正午の灼熱、午後の焦熱」人形町ヴィジョンズ(東京)

 

主なグループ展

1983 「情念」展 ギャラリーパレルゴンⅡ(東京)
・第19回 今日の作家展「内面化される構造」横浜市民ギャラリー(神奈川)
1984 現代美術の現在「内面化される構造 2」セントラル美術館(東京)
1990 モダニズムの三角測量-PART 2「面の変容」ギャラリー古川(東京)
1999 「きらめく星座-スターダスト」展 SK画廊(東京)
2010 「音・色・かたちのポリフォニー Vol.3」スタジオSK(東京)
2016 「絵画のbiota」人形町ヴィジョンズ(東京)
2017 「八色の森の美術展-未来に繋ぐ絵画考」池田記念美術館(新潟/南魚沼)
2018 「八色の森の美術展-ことの葉のかなたへ」池田記念美術館(新潟/南魚沼)

 

パブリックコレクション

茂原北陵高等学校